管理会計学 : ⽇本管理会計学会誌 : 経営管理のための総合雑誌
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論壇
自律創造型コントロールと会計担当者の役割―コマツの事例から学ぶ―
浅田 拓史
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2020 年 28 巻 2 号 p. 37-51

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抄録

本稿では,株式会社小松製作所における経営改革の事例を手がかりとして,自律創造型コントロール(enabling control)の視点から,コントロールのあり方が会計担当者の役割にどのような影響を与えるのかについて考察する.自律創造型コントロールの下では,経営者と従業員のそれぞれの視点から見た透明性を実現するために,両者を媒介する会計担当者の役割が重要となる.そこで求められるのは,両者の間で情報を変換する翻訳者としての役割だけではなく,現場マネジャーに情報の使い方を教育し,より使い勝手の良い情報を提供するようなコントロール・システムを開発する役割が重要となる.このようにして,自律創造型コントロールの下では,より高度な会計専門家としての役割が求められるようになることを論ずる.

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