1990年頃にマクレノンらによって行われた日・米・中の不思議体験調査と同様の調査を2010年代の大学生(日本、スロバキア)と成人(日本)に対して実施し、時代変化と国による体験率の異同を検討した。日本人の不思議体験の時代変化は小さく、体験率は比較的安定していた。スロバキアの大学生は予感(ESPの1種)が81.9%と日米の大学生より30ポイント以上高かった。この相違を生んだ強い環境要因として電源電圧(都市環境電磁雑音レベル)の違いが考えられた。また、1981~1984年に行われた「ヨーロッパ人間価値観調査」のデータを再分析したところ、緯度(地磁気の関連変数)と都市環境電磁雑音レベルが透視・テレパシー体験に影響することが示唆された。