人体科学
Online ISSN : 2424-2314
Print ISSN : 0918-2489
研究ノート
「腎」の人間学
―「腎」という考え方による人類の形態変化の考察・再考―
五十川 雅彦
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 30 巻 1 号 p. 70-80

詳細
抄録

現代の若者の身体を見ると、人間の未来が見えてくる。現代の若者から未来の人間が生まれてくるからである。現代の若者の身体は毎年調査されており、文科省「学校保健統計調査報告書」の現代、過去の身体実測の統計からも詳しく考察できる。現代の若者の体型は、親より胴長短足で、身長の伸びは頭打ちとなっている。中国医学の陰陽のとらえ方で、身体を陰陽で区別すると上半身が陽、下半身が陰、背中側と腹側を区別すると背中側が陽で、腹側が陰となっていて、脚は一番変化しやすい部位と認識されている。経験科学的に、shell(被殻)とcore(核心部)とに分けると、手脚はshell(被殻)の部分に該当する。寒さにさらされると、手と脚は血液循環量の特に少なくなる場所なのである。この様な若者の変化を起こす現代の文化・文明の中で、中国医学の「腎」の考えで若者をとらえるとどうなるか考察し、そのうえで、現代の科学で見たNHKの腎臓をテーマにした番組と東京慈恵会医科大学の腎臓に関する論文を分析する。

著者関連情報
© 人体科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top