抄録
グローバル化経済では,企業の間で厳しい競争がある。この状況で,原価の削減対策を取る必要性が発生する。伝統的原価計算では,間接費の配賦の問題がある。正確な原価計算をする活動基準原価計算を,コスト・プールとコスト・ドライバーで評価するターニー(P. B. B. Turney)のモデルを解明し,さらに非付加価値を評価に加えたブリムソン(J. A. Brimson)の研究成果を論述する。正しい活動評価は正しい意思決定に役立ち,特に非付加価値の排除と,コスト・ドライバー・レートの低減は製品原価に価格競争力を高める。