抄録
医薬品の研究開発は,生命科学の発展により医薬品技術や開発プロセスが低分子医薬からバイオ医薬へと大きくシフトした。その結果,製薬企業は,過去に蓄積してきた知識や技術を活かせなくなり,外部資源を導入し新薬を創出する手段をとらざるを得なくなっている。しかし,外部資源に依存することは,資源依存理論の観点から言えば,他組織にコントロールされる危険性があるため,外部資源の導入は最小限に抑え,より効率的な戦略をとることが重要であると考えられる。本稿では,製薬企業の視点から,他の製薬企業,他のバイオベンチャーとの技術移転ネットワークに着目し,そのネットワーク構造を分析,比較することにより,医薬品開発における有効な戦略的パートナーシップのあり方について検討する。