抄録
これからの少子高齢社会において,住民の健康で幸せな社会,すなわち「健幸社会」を支えるための持続可能な地域包括ケアシステムの基本理念とその推進方策についてシステム・マネジメント論の立場から考察と提案を行う。とくに,地域包括ケアシステムの構築とその運営にかかわる「産・学・官・民」の4者の連携・協働を中核とした地域包括ケアシステムのあるべき姿とそのシステム化推推理念・方針・戦略ならびに主な具体化方策(連携・協働システム,情報化推進,人材育成,資源の共有化,意識改革,システム評価,など)について総合的かつ実践的な考察ならびに提言を行う。