2025 年 25 巻 p. 55-61
地域社会において,高齢者の孤立死の増加や自然災害など家庭単位での解決が困難な課題に対して,地域コミュニティによる対応が期待されている。しかし,地域コミュニティの中心的な存在である自治会は役員の担い手不足や加入率の低下などの課題を抱えており,存続が難しくなっている。そこで本研究は都市部に限らずマンションが増加している現在,地域コミュニティの1つとしてマンションにおける自治会機能の現状ならびにマンションと共存している地域コミュニティも含めて,持続可能な地域コミュニティモデルについて検討した。その結果,地域コミュニティの持続可能性を向上させるためには,住民同士の顔の見える関係性を構築するため,できるかぎり多くのマンション住民が自治会運営を経験できる軽度な活動から自治会機能を再構築することを提案した。