抄録
本稿においては,青果小売店に求められる経営戦略と目指すべき将来像についての検討を行った。まず,青果小売店には,自店がターゲットとする顧客を決め,自店の得意分野に特化し,セールスポイントとして具体的かつ明確にしていく「選択と集中」という経営戦略が必要であることを明らかにした。さらに,将来的には,「変化」と「進化」の実現が求められることを明らかにし,その手がかりの1つとして「ソーシャル・キャピタル」という概念を提示した。最後に,青果小売店が目指すべき将来像として,(1)異業種とのネットワークの中心的存在,(2)商品と顧客の専門家の2つを提示した。