近年、情報技術の進展は目覚ましく、膨大な情報の収集やそれらを容易に取り扱うことが可能となる環境が用意されつつある。そうした情報技術はビジネスや公益に資するものとして利活用の検討が現在進行中である。本研究は、観光地域を対象としたビッグデータの収集・分析によって観光地診断(地域分析と地域振興に向けた提言)を補助することを目的とし、その分析手法と活用法とを検討し提案する。具体的には、分析対象データとして、観光客による観光地に対するレビューデータを用い、分析手法として、Word2vec等の現今の人工知能技法を利用する。これらの分析を観光地域戦略(マーケティングのSTP、資源の再発見、及び顧客理解)策定・見直しの観点から活用する方法を提案する。