1989 年 13 巻 1 号 p. 39-44
教育実習は,学生一人一人があるべき教師像に近づくべき知識や技術,態度等について経験的に学ぶ場である.初めて教育実習を経験する3年次学生にとって,この教師像のもち方が,教育実習における自己評価の尺度となり,今後の学習への糧として重要な因子となる.そこで今回,学生自身による実習の自己評価を行わせ,同時に指導に当たったベテラン教師にも同様の項目で評価をしてもらい,その結果を統計分析し,教師像の差異を検討するとともに今後の教育実習改善への手がかりを探った.