日本教育工学雑誌
Online ISSN : 2432-6038
Print ISSN : 0385-5236
コンピュータ支援による協調作業/学習における対話理解のための発言意図推定に関する研究
岡本 敏雄, 鷹岡 亮, 小島 圭一
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1997 年 21 巻 3 号 p. 143-151

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抄録

現在整備されつつあるネットワーク環境は,遠隔教育や地理的に分散した人々の情報の交換や共有,協調作業/学習を可能にし,グローバルな作業環境や学習環境を提供し得る基盤となっている.複数の作業者あるいは学習者による協調作業/学習では,参加者が多様な情報や意見,アイデアを交換し,共有するための言語的コミュニケーション(議論)が重要な役割を果たす.協調作業/学習を支援するシステムを設計する際,このような活動を行い得る協調作業空間の提供は不可欠であり,そこでの相互作用を促進する機能の構築がCSCW /L (Computer Supported Collaborative Work/Learning)の研究課題の一つとなっている.このような問題意識のもとで,これまでに議論支援システムに関する研究成果が報告されている.しかし,これらのシステムでは,作業者が発言文を入力する際に“発言意図”を選択するなど,作業者に対する入力負荷が問題点として指摘されている.本研究の目的は,協調作業/学習過程の議論における発言意図を推定する機構を実現することである.すなわち,入力された発言文を解析し,手がかり語を中心に発言文を解析するキーワードスポッティング法に基づき,各発言文の発言意図を推定する.この手法を採用することによって,話し言葉にみられる省略や独特の言い回しによる非文法的な表現の解析が期待できる.また,本機構を組み込んだ議論支援システムでは,発言意図の選択入力行為を省略するため,作業者への入力負荷が軽減されより活発な議論の展開が期待できる.本研究では具体的なシステム構築として,発言意図の推定機構を組み入れた議論支援システムの開発を行った.

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© 1997 日本教育工学会
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