大学の授業における社会的環境の分析 : 授業改善のためにCUCEIを適用して
2004 年 27 巻 suppl 号 p. 129-132
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2004 年 27 巻 suppl 号 p. 129-132
本研究では,人間の社会的環境の基本次元(Moos,1976)に基づいて構成された「大学教室環境尺度(CUCEI:FRASERら,1986)」を用いて,教員と学生の相互の関わりや学生の積極的な授業参加に着目した授業評価の分析を行なった.因子分析の結果,基本次元のうち「人間関係」及び「組織の維持と変化」に含まれる6因子が抽出された.これらの因子を授業評価の構成概念として,共分散構造分析を行ない,2つのモデルについて比較検討した.その結果,いずれのモデルからも従来重視されている「満足度」だけではなく,「教員と学生の相互の関わり」や「学生の積極的な授業参加」などの多面的な授業評価の必要性が示唆された.
