マーケティング史研究
Online ISSN : 2436-8342
特集論文
サービス・マーケティングの発展とその展開:
IHIPから価値共創への転換
庄司 真人
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2026 年 5 巻 2 号 p. 64-78

詳細
抄録

本稿は,サービス・マーケティングの学説的発展を,サービス概念の焦点,分析単位,研究方法の変化という三つの観点から検討する。主要文献を対象とする概念史・時代区分を検討し,その展開を①IHIPによる有形財との差異化,②サービス品質の操作化,③リレーションシップとプロセスへの転換,④S-Dロジックによる価値共創・資源統合・制度の導入,⑤サービス研究の発展の五期に整理した。分析の結果,サービス研究は,取引対象から顧客経験,二者間関係,さらに多様なアクターが関与するサービス・エコシステムへと分析単位を拡張し,方法も概念整理,尺度開発,定量・定性研究,設計研究へと多様化してきたことが示された。本稿によって,サービス・マーケティングの研究領域とその対象を再考するアプローチを提示する。

著者関連情報
© © 2026 マーケティング史学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top