順天堂醫事雑誌
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症例報告
診療科連携により救命しえたフルニエ壊疽の1例
大池 翼柳川 洋一城 崇之竹本 正明相原 恒一郎名取 悠平水野 博司高橋 玄坂本 一博渡邉 心永山 正隆高山 敏夫山田 京志射場 敏明田中 裕
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2013 年 59 巻 5 号 p. 437-439

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抄録

肝硬変を有する64歳男性が他院にて右殿部膿瘍と発熱で抗菌薬と切開排膿の治療を受けた.その後敗血症,播種性血管内凝固症候群,急性腎不全と診断され当院に転院となった.フルニエ壊疽と診断し,各科の協力を得て壊死組織の切除,便路変更術を施行した.MRI画像上骨盤内に膿瘍の残存を認めたため集学的治療による状態改善後も抗菌薬を2ヵ月間投与した.各科の協力を得て,重症軟部組織感染症であるフルニエ壊疽を救命しえた1症例を報告する.

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© 2013 順天堂医学会
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