音楽医療研究
Online ISSN : 1883-2547
ISSN-L : 1883-2547
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冠動脈疾患患者に対する音楽療法 ─苦痛と不安の軽減─
Karin Schou
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 7 巻 1 号 p. 11-23

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抄録

音楽や音楽療法による冠動脈疾患患者への介入は主に受動的な方法で行われており、同席者と一緒または1 人での音 楽の聴取、音楽療法士が音楽でガイドするリラクゼーション、GIM(guided imagery and music)などがその例である。 音楽療法では、治療的な関係性が健康状態の変化や改善のための重要な基盤となる。音楽の持つ鎮静的な潜在力を 利用し、患者の不安やストレスを軽減するというニーズに応じて音楽を選択編集して提供するのである。音楽による介 入は、患者を援助し、気持ちよくし、不快や不安から注意を転換させて、患者が自分の病気や治療に関わる不安やそ の他の感情を処理するような場を提供する。音楽や音楽療法による介入は、病院やリハビリテーション、外来での治療 の補完療法として臨床的意義がある。(本論文の日本語訳の全文は、北大路書房「医学的音楽療法 基礎と臨床」に 掲載されています。)

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© 2014 日本音楽医療研究会
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