Journal of Mammalian Ova Research
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アカハラタマリンの卵胞卵の成熟培養と凍結融解精子を用いた体外受精の試み
山海 直土屋 英明越後貫 成美長 文昭吉川 泰弘
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1997 年 14 巻 2 号 p. 205-208

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抄録
アカハラタマリン精巣上体精子の凍結保存を試みた.凍結精子は,融解洗浄により生存率70%以上の活性良好精子として回収された.caffeineとdibutyryl cyclic AMPを添加したTYH mediumで培養したところ,30分後にはhyperactivationの運動性を示す精子が確認された.また,性周期を考慮せずに摘出した卵巣から卵を採取し成熟培養を試みた.4個の卵巣から細胞質が比較的整っているGV期卵が59個採取できた.GVBDあるいは第1極体の放出は,24,48および72時間の培養でそれぞれ30,53および71%の卵で確認された.体外成熟した卵と凍結融解精子を用いて体外受精を試みたが,受精は確認されなかった.
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© 1997 日本卵子学会
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