抄録
現在,日本の大多数の施設で用いられているガラス化凍結方法は,胚を直接液体窒素に接触させるオープン法であり「超急速冷却ガラス化法」と呼ばれている.これに用いる容器は冷却器具としては能力が高いが,液体窒素からの汚染が考慮されていないまま使用されているのが実情である.直接液体窒素に胚を触れさせないクローズド法は,従来から用いられてきた0.25 mlプラスティックストローを用いた方法が一般的であるが,最近,より冷却速度を高めるため工夫されたクローズドシステムが開発されるようになった.そこで,0.25 mlストローとRapid-i™を用いて胚盤胞を凍結し,融解後の成績を比較した.その結果,Rapid-i™使用群において融解後の生存率,移植後の継続妊娠率が高い結果が得られた.「冷却速度の高速化」と「液体窒素からの汚染の予防」の二つの必要性に適った保存容器を今後,積極的に使用していくべきであると思われた.