徒手理学療法
Online ISSN : 2434-4087
Print ISSN : 1346-9223
総説
手根管症候群の保存療法における徒手理学療法に関する文献調査
―理学療法ガイドライン第2版からの検証―
髙宮 尚之正真 由香里三根 幸彌
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 23 巻 1 号 p. 59-65

詳細
抄録

2021年10月に理学療法ガイドライン第2版が完成し,発刊された。その中には,「手関節・手指機能障害理学療法ガイドライン」が収録されており,対象疾患として手根管症候群に関するクリニカルクエスチョンが掲載されている。手根管症候群の保存療法における理学療法としては,神経・腱の滑走運動や手根骨モビライゼーションなどによる徒手理学療法による介入が多かった。その効果としては,疼痛と感覚障害に対して改善がみられることにより,患者の心理的負担要素の軽減を図ることが可能であると考えられる。一方で,非常に弱いエビデンスが多いのが現状であり,バイアスリスクを克服してサンプル数の多い質の高いRCT研究が望まれる。日常の臨床場面において一定水準以上の理学療法が実施されるとともに,その質のさらなる向上のため,本ガイドラインが幅広く活用されることを期待する。

著者関連情報
© 2023 日本徒手理学療法学会
前の記事 次の記事
feedback
Top