徒手理学療法
Online ISSN : 2434-4087
Print ISSN : 1346-9223
総説
腰部・下肢の疾患特異的な質問紙票の代表例
有家 尚志
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2024 年 24 巻 1 号 p. 19-25

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抄録

対象者の価値観を反映した医療を提供していくうえで,患者報告型アウトカムは重要である。患者報告型アウトカム尺度(Patient-reported outcome measure: PROM)の多くは,質問紙票であり,対象者との円滑なコミュニケーションおよび共有意思決定を行う上でも,理学療法の臨床に活用が期待できる。本稿では,まず適切なアウトカムを選定する際の指針となるCore outcome sets(COS)について紹介し,COSを測定するPROMの具体例を概説した。次に,疾患特異的な質問紙票として腰部で3つ,股関節・膝関節で各2つずつ,足部で1つ,最後に下肢全般を対象とするものを1つの合計9つの代表例を紹介した。いずれも日本語版の利用が可能であり,臨床および研究への活用が期待される。

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© 2024 日本徒手理学療法学会
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