2025 年 25 巻 2 号 p. 49-58
理学療法士が臨床で抱く介入効果への疑問に対し,エビデンスに基づく医療(Evidence-Based Medicine:EBM)の実践には科学的根拠を求められる。本稿は,エビデンスを統合する主要な手法であるシステマティックレビュー(Systematic review:SR)について,その研究デザインと実践的側面を概説する。本稿ではSRの特性を紹介するとともに,筆者らのSR研究経験に基づき,研究疑問の構造化,プロトコルの作成,レビューの実践と結果に至る過程を解説する。さらに,筆者らが行ったメタ疫学研究を紹介し,SRの質に関する注意点についても論じる。本稿が,理学療法士を含む読者のSRへの理解を深め,質の高いエビデンスを臨床に活用する一助となることを期待する。