MACRO REVIEW
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文明と宗教のかかわりについて
谷本 光生
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1988 年 1 巻 1 号 p. 27-31

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抄録

大変な題をわずかの紙数にまとめよということなのでまとめに苦慮しましたが,以下のストーリーとしました。(1) 花魁のかんざし:宗教が人間生活にかかわる程度は各民族によって差がある。太古の昔から身に付き不可分な存在になっている日本神道のようなものから,儒教のように花魁のかんざしといえるものまである。一般には儒教的宗教がほとんどであろう。(2) マクロ・ミクロ:個人の願望と環境からの抑制との相克,その間をつなぐ諸文明条件。(3) タワケ者:今まであまり着目されていないが,非常に重要な世代交代のルールについて。(4) 語順:言葉は文化文明を包摂するものである。言葉の組合せ則である語順則から諸文明の特徴を調和・欲望・衝動に分類した。(5) 宗教と文明について:以上の論旨を踏まえ日本文明を中心として,巨大宗教を核とする諸文明を概括した。

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