MACRO REVIEW
Online ISSN : 1884-2496
Print ISSN : 0915-0560
ISSN-L : 0915-0560
21世紀の世界の食糧危機の予測とその解決策について
ダウンサイジングザワールド
栄 博士
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 11 巻 1 号 p. 79-87

詳細
抄録

近年、地球環境問題として、食糧、エネルギー、生産資源の枯渇や、熱汚染を含めた廃棄物の汚染が人類の存続を脅かしつつあることがクローズアップされている。なかでも人類の生存に直接かかわり、かつ最も早い時期に顕著になってくるであろう食糧危機につき、穀物の需給の観点から、その時期、場所、状況を予測する。 そして、その対策のための途上地域における新しい人口抑制策として、貧困層へ、生産手段を手に入れるためのひとりあたり数ドルという少額融資をおこなうことにより、地域住民にたいして直接、少出産を要請することを提唱する。さらに資源やエネルギー、食糧を人ロー人当りでは発展途上国の数倍から数十倍消費し、廃棄物を大量にうみだす先進地域もまた、みずからの世界に対してダウンサイジングを行うべきである。

著者関連情報
© 日本マクロエンジニアリング学会
前の記事 次の記事
feedback
Top