2000 年 13 巻 1 号 p. 43-50
都市におけるゴミのエネルギー利用技術の評価を目的に、最適化型エネルギーモデルとしてROSE(Refuse Option for Supplying Energy)モデルを開発し、ゴミ発電、ゴミコジェネレーション、RDFコジェネレーションについて、将来の導入可能性を検討した。 ゴミエネルギーシステムで発電された電力が各地区毎に独立して供給される場合はRDFコジェネレーションが、ゴミエネルギーシステムで発電された電力が全地区に供給可能とした場合はゴミ発電が、それぞれ優先的に導入される。CO2排出量に制約を課すことによりRDFコジェネレーションの導入比率が増加する。 RDFを用いたコジェネレーション及びゴミ発電を含むゴミエネルギーシステムを導入することにより、エネルギーシステムコストの増加を伴うことなく、対象地域におけるエネルギー供給およびCO2排出が削減出来る可能性が示された。