MACRO REVIEW
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絶対価値観資本主義論
陰陽調和型新資本主義コンセプトの提唱
島田 眸
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1993 年 6 巻 1 号 p. 3-13,47

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抄録

現代産業文明には,破滅的な欠陥があった。即ち,「絶対価値観の欠如」と,「労働強制の究極美」の追求である。そして現代産業文明を理論武装してきた現代経済学は,拝金教,拝物教(マルクス経済学の場合)そのものであり,その自然破壊的性格は,自然破壊を「開発」と呼ぶその一言で証明される。 本論は,太陽,大気,大地,大洋の価値を絶対価値として提唱する。エロスの価値にも絶対性がある。古代から現代に至る既成文明は,絶対価値観の放棄によって構築された「労働強制文明システム」であり,それは「労働強制の究極美」を追求する。 しかし当該文明システムには,自滅装置が内蔵されている。 本論は,以上の文明哲学から,絶対価値に依存する自給可能な資本システムを「陰」,現代産業文明の相対価値生産システムを「陽」とする,「陰陽調和の新資本主義」のコンセプトと,「資本主義的幸福」を実現する諸戦略について提唱する。

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