気象集誌. 第2輯
Online ISSN : 2186-9057
Print ISSN : 0026-1165
ISSN-L : 0026-1165
Articles
インドと台湾で観測されたインド洋と太平洋における熱帯低気圧の雨滴粒径分布特性
Jayalakshmi JANAPATIBalaji Kumar SEELAPay-Liam LINPao K. WANGChie-Huei TSENGK. Krishna REDDY橋口 浩之Lei FENGSubrata Kumar DASC. K. UNNIKRISHNAN
著者情報
ジャーナル オープンアクセス HTML

2020 年 98 巻 2 号 p. 299-317

詳細
抄録

 インドと台湾におけるディスドロメーター測定から、インド洋と太平洋の熱帯低気圧(Tropical Cyclone; TC)の雨滴粒径分布(Raindrop Size Distribution; RSD)特性を調べた。インド洋における5つのTC(2010-2013年)と太平洋における6つのTC(2014-2016年)が、それぞれインド南部および台湾南部に設置されたParsivelディスドロメーターによって測定された。インド洋と太平洋におけるTCのRSDには顕著な違いがある。小粒径の数濃度はインド洋のTCの方が高いのに対し、中~大粒径の数濃度は太平洋のTCの方が高い。太平洋のTCのRSDは、インド洋のTCより質量加重平均径が大きく、正規化切片パラメータが小さい。降水タイプや降水強度に基づいて分類されたRSDは、インド洋と太平洋のTC間で同様の特性を示す。インド洋と太平洋におけるレーダー反射因子・降水強度(Z-R)関係や傾斜・形状(μ-Λ)関係は明らかに異なることがわかった。TCのRSDの特徴がインド洋と太平洋で異なる原因は、2つの海洋のTCにおける可降水量や対流活動の違いによるものであることがわかった。

著者関連情報

© The Author(s) 2020. This is an open access article published by the Meteorological Society of Japan under a Creative Commons Attribution 4.0 International (CC BY 4.0) license.
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
前の記事 次の記事
feedback
Top