富士山頂における1932年7月1日から1952年12月31日までの20年間の毎時観測データを用いて気圧の潮汐振動を解析した.太陽潮については,1日,半日,8時間および6時間潮ともに年平均および各季節について十分な精度で決定された.
半日太陰潮は年平均と夏の分が良い精度で決定されたが,冬と春秋の分は十分な精度の決定ができなかった.
その原因は資料の不足であるが,1953年以降は観測回数が1日4回と激減したなどのために解析を延長することはやめた.たとえ延長したとしても,精度を十分にあげることにはならない見込である.