気象集誌. 第2輯
Online ISSN : 2186-9057
Print ISSN : 0026-1165
ISSN-L : 0026-1165
富士山頂における気圧の潮汐振動
楠田 信沢田 竜吉
著者情報
ジャーナル フリー

1972 年 50 巻 6 号 p. 519-524

詳細
抄録

富士山頂における1932年7月1日から1952年12月31日までの20年間の毎時観測データを用いて気圧の潮汐振動を解析した.太陽潮については,1日,半日,8時間および6時間潮ともに年平均および各季節について十分な精度で決定された.
半日太陰潮は年平均と夏の分が良い精度で決定されたが,冬と春秋の分は十分な精度の決定ができなかった.
その原因は資料の不足であるが,1953年以降は観測回数が1日4回と激減したなどのために解析を延長することはやめた.たとえ延長したとしても,精度を十分にあげることにはならない見込である.

著者関連情報
© 社団法人 日本気象学会
前の記事 次の記事
feedback
Top