抄録
オゾンとエアゾールを含んだ不均質惑星大気からの乱反射した放射線を波長0.30,0.32そして0.34ミクロンでアッディング法を用いて計算する.Deirmendjianによる変形ガンマ函数をエアゾール粒子分布として用いる.大気成分の光学的厚さと鉛直分布の値は,Eltermanの表を用いる.計算結果は,(1)オゾンによる吸収が強い0.30ミクロンでは,上から出てくる放射線の強度は,観測点の天底角がおよそ60度以内では,エアゾールのため高々10パーセント増加する.(2)オゾンによる吸収が無視出来る0.34ミクロンでは,約20パーセント射線の強度はRayleighとオゾンの混合大気のそれに比べて,エアゾールを考慮に入れた場合増加するが,0.34ミクロンの方が0.30ミクロンよりもより一層増加する.(3)エアゾールの屈折率が1.50の乱反射放射線の強度は1.35の場合より高い.