あられ粒子間の衝突が、粒径分布と落下速度とともにストロボTVカメラによって観測された。また、この衝突率を理論式によって求めた。
あられ粒子間の衝突は二つの粒子の落下速度の違いによって起こり、粒径分布は逆指数分布で、落下速度は粒径のべき乗則で近似できた。観測された落下速度と粒径分布式を用いて、衝突率と衝突分布を導出した。衝突率は、平均粒径の粒子が単位時間に落下する体積と全個数濃度の積に比例して増加する。
導出した衝突式は、簡単であり、あられ以外の降水粒子に対しても有効である。この衝突式が氷晶増幅と電荷の生成の議論に適用できることを強調した。