内観研究
Online ISSN : 2435-922X
Print ISSN : 2432-499X
原著
集中内観の心理過程
竹元 隆洋
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1996 年 2 巻 1 号 p. 11-18

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抄録

 集中内観の有効機制を解明するために, その心理過程について検討した。97例のアルコール依存症患者を対象に集中内観の進展の経過を評点で表すと, 内観3日目と4日目では評点の上昇はなく, 中だるみの現象が認められた。毎日の内観終了後に記録された文章の中から気付きのキーワードをピックアップして, その経過をみると, 内観の前半で他者像の変化がおこり, 後半で自己像の変化がおこって, 罪意識が強化され行動修正に結びつき, 断酒継続が可能になるものと考えられる。内観終了時には「断酒の決意」が39例 (40.2%) に改めて強く自覚されており, 筆者の他の調査結果とも照らし合わせてみると, アルコール依存症患者の40~45%に内観療法は有効に作用していると考えられる。

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© 1996 日本内観学会
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