日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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Cyanidium caldarium RK-1株の色素体ゲノムの塩基配列の解析
*永井 武志太田 にじ
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p. 455

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抄録
 Cyanidium caldarium RK-1株はCyanidioschyzon merolae 10Dと同じく原始紅藻に属し、高温酸性の温泉で生育する。C. caldarium RK-1株は日本が原産で、日本で発見された株である(Fukuda and Nagashima)。しかし、ドイツ等でも由来の異なる株がRK-1株として用いられていており、日本のRK-1株とは色素体の塩基配列がかなり異なっていることが知られている(Ohta et al. 1997)。いくつかの色素体の遺伝子をもとに系統樹を描くと、日本産のC. caldarium RK-1は、外国産のC. caldarium RK-1よりもC. merolae 10Dと近縁であることがわかった。そこで、日本産のC. caldarium RK-1の色素体ゲノムの全塩基配列の決定および解析を目標に研究を進めている。
 以前の研究によりC. caldarium RK-1の色素体ゲノムの予想されるサイズはおよそ150kbpで、現在その約60%の塩基配列の解析が終了している。多くの遺伝子はC. meloraeと高い相同性を示し、遺伝子の配列もドイツのRK-1株よりもC. merolaeに近い部分が多く見られた。その一方で遺伝子の並びが多少異なる場所も見つかっている。
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© 2005 日本植物生理学会
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