2015 年 21 巻 1 号 p. 65-71
我々は、ひとりの触法精神障害者に対して社会復帰を目的に内観療法をおこなった。内観療法の評価法として、面接評価のほかに内観療法前・5か月後・10か月後で内観の深化を調査した。また心理検査としてYG性格検査、バウムテスト、心の健康自己評価質問紙を用いて心的変化も比較した。その結果、それぞれの評価項目で、対象者の良好な心的変化が現れ、内観療法後、再犯はなく安定して通院を継続するようになった。内観療法は触法精神障害者に対する再犯予防の効果的なプログラムとしての可能性が示唆された。