2024 年 30 巻 1 号 p. 55-73
本研究では、大和内観研修所で立ち上げた「つながりの会」のメンバーを対象として、研究1のアンケート調査及び研究2のインタビュー調査を行い、日常内観を継続するための「つながりの会」の意義を検討した。研究1では、「つながりの会」に入会する動機・目的として7つのカテゴリー、継続的に「つながりの会」に参加する理由として9つのカテゴリーをまとめた。研究2では、3つの事例を取り上げ、「つながりの会」に入会してから現在まで起こった変化プロセスをM-GTAで分析した。さらに、「居場所としての存在」「自己開示できる場」「勉強になる場」「仲間同士と繋げる場」といった主な「つながりの会」の意義を考察した。