抄録
目的:小児期の機能性便秘に対する食事・生活時間を中心とした生活習慣の要因について明らかにする。
方法:横浜市鶴見区在住の3~8歳の保育園・小学校へ通う園児・児童の保護者6,503 人に対し、Rome Ⅲを
基準とした排便状況調査、BDHQ3y による栄養摂取状況頻度調査並びに生活時刻や食習慣について質問用紙を
用いて調査を行った。計3,932 名(60.5%)から回答を得て、回答不備を除いた3,595 人について解析を行った。
結果:機能性便秘(20%)に関連がみられた生活習慣は、脂質の摂取量(OR: 1.008, CI: 1.002-1.015)、100
kcal あたりの水溶性食物繊維の摂取量(OR: 0.237, CI: 0.092-0.611)、午後9 時までに就寝する(OR: 0.783, CI:
0.656-0.936)、午前10 時までに排便する(OR: 0.563, CI: 0.446-0.710) の4項目であった。1 日あたりの水分摂取量は、
機能性便秘の出現率には影響がなかった(OR: 1.000, CI: 1.000-1.000)。
結論:こどもの機能性便秘に対しては、水溶性食物繊維の摂取量と21 時までの就寝と午前中の排便習慣が重
要である。