自然災害科学
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Print ISSN : 0286-6021
速報
2018年7月豪雨により山口県東部で発生した洪水・土砂災害の特徴
山本 晴彦兼光 直樹隅 祐樹宮川 雄太大谷 有紀渡邉 祐香坂本 京子岩谷 潔
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2019 年 38 巻 2 号 p. 207-219

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抄録
2018年7月5日から8日にかけて,山口県東部では梅雨前線に伴い豪雨が発生し,玖珂のアメダス観測所では48時間降水量(7日5時10分)が455mmを観測した。岩国市獺越地区と周南市樋口地区では,豪雨により土砂災害が発生して3人が死亡し,周南市三丘地区や光市三井地区等では島田川の氾濫により住家の浸水被害が発生した。三井地区では過去にも浸水被害を受けている水田地帯を転用して宅地等の開発が進んでおり,住民は浸水被害に見舞われるリスクを十分に理解することが重要である。
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© 2019 日本自然災害学会
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