自然災害科学
Online ISSN : 2434-1037
Print ISSN : 0286-6021
論文
災害時入浴支援の“事業価値”の 推計および入浴インフラ整備の現状把握
北川 夏樹山本 俊行
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2021 年 39 巻 4 号 p. 407-422

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抄録
大規模災害の発生時には,自宅での入浴が困難になる。既往の災害では官民による入浴支援 が実施されてきたが,巨大災害に備えた支援拠点の事前整備が急務である。本稿では入浴支援 によって実現する「被災時に入浴できる環境」の価値を,仮想評価法によって推計し,拠点整備 費用との対比を行った。その結果,入浴できる環境に対する支払意思額(WTP)の中央値は7,334 円,平均値は20,292円となった。拠点整備費用との対比では,入浴拠点によって創出される価 値が整備費用と同等以上となる可能性も期待でき,公的資金を用いて拠点整備を行うことにつ いての一定の妥当性が示唆された。
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© 2021 日本自然災害学会
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