抄録
本研究では,名古屋市を流れる堀川を対象に,川面の浮遊物とにおいに関する課題を取り扱った.まず,浮遊物を橋から吊るした網で捕獲し,種類と割合,それらの季節変化を明らかにした.さらに,松重閘門水域部から上流域を対象に,浮遊物の移動に関する調査を行い,上流域の浮遊物集積のプロセスを示した.つぎに,においに関する調査結果から,堀川では瓶屋橋から下流域と松重閘門から中橋の区間で特に臭うことを示し,夏季,水位低下と底泥の巻き上げが激しい大潮時,降雨後に強く臭うことを示した.最後に,底泥の調査から,浮遊ゴミが集積する松重閘門水域部と中橋付近で,非常に細かい粒子で構成された強熱減量の値が高いヘドロが確認され,そこでは堆積厚も大きいことが示された.