自然災害科学
Online ISSN : 2434-1037
Print ISSN : 0286-6021
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住民の富士山火山ハザードマップの判読に関する調査研究
佐藤 史弥秦 康範本多 亮吉本 充宏
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2023 年 42 巻 S10 号 p. 83-95

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抄録
本研究の目的は,住民の富士山火山ハザードマップの判読の現状を把握することである。そのために,富士山麓地域の住民へアンケート調査を行った。その結果,以下の3 点の知見が得られた。1 .地図に示される火山現象の条件によって,地図の判読の難易度が異なること。2 .火山ハザードマップは複数のハザードが重なって示されているので,住民が火山ハザードマップを適切に読み取れないこと。3 .若い年代に比べ高い年齢の世代がハザードマップのハザード情報を判読できていない可能性があること。
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© 2023 日本自然災害学会
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