自然災害科学
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令和4年台風14号における指定緊急避難場所でのペットとの『同伴避難』対応の意義と課題-宮崎県延岡市での事例より-
加藤 謙介
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2025 年 44 巻 2 号 p. 211-230

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抄録
本研究では,令和4年台風14号での,宮崎県延岡市の指定緊急避難場所における人とペット の避難受け入れ(同伴避難)対応の意義と課題について,避難場所に配置された行政職員へのイ ンタビュー調査を基に検討を行った。延岡市では,市内75カ所の指定緊急避難場所のうち55か 所で,施設内に,避難者の居室とは別に「ペット避難スペース」が設けられていた。台風14号通 過前後の3日間で,最大1,088世帯(2,148名)が67か所の避難場所に避難し,うち9か所で,20 世帯(49名)がペット24頭(犬20・猫3 ・小鳥1 )と共に避難した。本事例では,避難場所の環 境整備,飼い主の自助,行政-市民の適切な「対話」「連携」によって,短期間・小規模だが『同 伴避難』が実現した。特に,飼い主-ペットの適切な避難行動の促進が示唆された一方,職員 から長期的な災害対応等に関する様々な課題が指摘された。今後も,「被災」の経験から得られ た知見を基に,災害時に人もペットも誰もが助かるインクルーシブな「人とペットの災害対策」 を進める必要があると言えるだろう。
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© 2025 日本自然災害学会
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