抄録
本研究では,過去約30年間に5回の浸水被害を経験している千葉県茂原市の住民を対象とし
て水害対策に関するアンケート調査を行った。240名からの回答を用いて, 4 種類の水害対策
(避難行動,浸水対策,保険加入,転居意向)と浸水ハザード(浸水予想など)・世帯属性(住居
形態など)との関係について分析した。その結果,一戸建ての住民は,現住所に住み続け,垂
直避難を選択する傾向にあり,集合住宅の住民は,転居を希望しており,水平避難を選択する
傾向にあることを確認した。これらの結果を踏まえて,今後想定される大雨時の水害対策に関
する課題を住居形態別に指摘した。