自然災害科学
Online ISSN : 2434-1037
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論文
平常モードと非常モードの両立の観点から見た臨時情報対応 -2024年8月の高知県幡多郡黒潮町を例に-
黒澤 宗一郎, 矢守 克也
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2026 年 45 巻 2 号 p. 147-174

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抄録
 南海トラフ地震臨時情報は多くの不確実性を内包した災害情報であり,その対応には平常 モードと非常モードの両立,すなわち「両にらみ」の姿勢が求められる。高知県幡多郡黒潮町は, 2024年8 月8 日の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)発表に際して,非常モードに大きく 舵を取った全国でも珍しい自治体の一つだった。本研究は,臨時情報前後に黒潮町役場が作成 した資料の分析や関係者へのヒアリングを通して,同町役場が通常業務と臨時情報対応業務の 両立を図る過程で直面した課題等について考察した。その結果,「両にらみ」の実現には事前準 備の工夫によって不確定要素を削減すること,それをもって柔軟な軌道修正を可能にする余力 を確保することの双方が重要であることがわかった。
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