Journal of Neuroendovascular Therapy
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症例報告
再発性横-S状静脈洞部硬膜動静脈瘻に合併した静脈洞狭窄に対して経皮的静脈洞形成術を施行した1例:症例報告
原口 健一松本 康史近藤 竜史鈴木 保宏宮地 茂加藤 恭三
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2010 年 4 巻 1 号 p. 33-39

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抄録
【目的】硬膜動静脈瘻(dAVF)と静脈洞血栓症・狭窄症の合併例に対する経皮的静脈洞形成術の有用性を報告した.【症例】横-S状静脈洞血栓症とdAVFの治療歴を持つ34歳女性.dAVFの再発および対側横-S状静脈洞高度狭窄を認め,頭蓋内静脈還流は鬱滞していた.狭窄部に対して経皮的静脈洞形成術を施行し,順行性の静脈還流を得ることができた.術後経過は良好で,二次治療の追加によりdAVFの消退および静脈洞の開存が得られている.【結論】静脈洞血栓症・狭窄症に続発するまたは合併するdAVFに対し,経皮的静脈洞形成術は有用である.本例におけるdAVFと静脈洞血栓症・狭窄症との経時的関係についても考察した.
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© 2010 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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