Journal of Neuroendovascular Therapy
Online ISSN : 2186-2494
Print ISSN : 1882-4072
ISSN-L : 1882-4072
原著
均一なチューブに種々のCarotid Wallstentを留置したときのステントセルの変化
-Carotid Wallstentはステント径より細径の血管に置くと長軸方向にセルが伸びる-
坂本 繁幸岐浦 禎展岡崎 貴仁光原 崇文品川 勝弘栗栖 薫
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2011 年 5 巻 1 号 p. 32-35

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抄録

【目的】Carotid Wallstentのステント径は3種類あるため,それぞれの径でのステント展開時のステントセルの違いを認識しておく必要がある.我々はチューブ内に径の異なる3種類のCarotid Wallstentを展開し,ステントセルの状態を検討した.【方法】 6mm径,8mm径,10mm径のCarotid Wallstentを,6mm径チューブの中に展開し,ステントセル1個の形状,編み込み角度,面積,1cm2あたりのステントセルの個数を検討した.【結果】ステントセルの形状は,ステント径が大きいほど長軸方向に伸びた.ステントセルの編み込み角度は6mm径(平均116.4°)>8mm径(平均82.8°)>10mm径(平均67.2°)の順であった.ステントセル1個の面積は6mm径(平均2.7mm2)<8mm径(平均3.2mm2)<10mm径(平均4.4mm2)の順であった.1cm2あたりのステントセルの個数は,6mm径(平均37.1個)>8mm径(平均31.1個)>10mm径(平均22.7個)の順であった.【結論】Carotid Wallstentを用いる場合,ステントセルによる高いステントメッシュ密度を期待するためには目的とする径に近い径を選択すべきである.

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© 2011 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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