Journal of Neuroendovascular Therapy
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症例報告
重症脳静脈洞血栓症に対してスライディングバルーンテクニックによる機械的血栓破砕が有効だった1例:症例報告
森本 将史服部 伊太郎菅原 道仁根本 哲宏百瀬 義雄木村 俊靖久保 俊朗北原 茂実
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2011 年 5 巻 2 号 p. 112-117

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抄録
【目的】急激な症状増悪を認めた重症脳静脈洞血栓症に対して,超急性期にバルーンを用いた機械的血栓破砕が有効であった1例を経験したので報告する.【症例】患者は21歳男性.短時間に急激な意識障害の進行を来たし,脳血管造影検査で,上矢状洞から両側横静脈洞に及ぶ広範囲な静脈灌流障害を認めた.時間的余裕がなく,マイクロバルーンを拡張したまま静脈洞内をslidingさせる機械的破砕を先行した後にウロキナーゼを用いた局所線溶療法を施行したところ,短時間で静脈洞の血行再建が可能となり,予後が良好であった.【結論】広範囲にわたる重症脳静脈洞血栓症に対しては迅速な血行再建が必要であり,バルーンによる機械的血栓破砕は有効な治療選択肢のひとつになり得ると思われる.
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© 2011 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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