2014 年 8 巻 3 号 p. 166-171
【目的】Excelsior XT-27 Flex(以下XT-27 Flex)誘導時のledge effect を,double-wire technique(DWT)にて解除した症例を報告する.【症例】75 歳,女性.脳底動脈先端部動脈瘤に対してステント補助による瘤内コイル塞栓術を施行した.XT-27 Flex は,マイクロガイドワイヤーとの径差によりledge effect を発生し,動脈瘤頚部を通過しなかった.同一内腔に2 本目のガイドワイヤーを挿入することで,ledge effect が解除され,XT-27 Flex は円滑に末梢へ誘導された.【結語】DWT は広径マイクロカテーテルのledge effect 解除に有用である.