Journal of Neuroendovascular Therapy
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Print ISSN : 1882-4072
ISSN-L : 1882-4072
症例報告
Open-cell ステントを使用した頚動脈ステント留置術でステントの内反変形を認めた1 例
村上 知義重松 朋芳角野 喜則井間 博之木谷 知樹浅井 克則尾崎 友彦中村 元坂口 学藤中 俊之吉峰 俊樹
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2015 年 9 巻 5 号 p. 260-265

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抄録

要旨 【目的】総頚動脈に狭窄のある病変でMo.Ma Ultra(MOMA)使用下に頚動脈ステント留置術(CAS)を行い,Open-cellステント(PROTÉGÉ)の内反変形をきたした1 例を経験したので報告する.【症例】66 歳男性.一過性黒内障の精査で右内頚動脈高度狭窄を指摘され,CAS 目的で入院.MOMA を用いたプロテクション下にPROTÉGÉ を留置して後拡張を行ったが,MOMA 抜去後のCone-Beam CT でPROTÉGÉ の内反変形を認めた.追加治療は行わず虚血性合併症なく経過した.簡易狭窄モデルを用いた再現実験で,狭窄部に比較的太いデバイスが存在する下でステントを展開すると,open-cell ステントは変形しうることが分かった.【結論】Open-cell ステントは,狭窄部で内に凸になった状態で後拡張を行うと,内反変形をきたすことがある.

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© 2015 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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