抄録
要旨: 【目的】腕頭動脈狭窄症に対して右総頚動脈露出下に直接穿刺しステント併用血管形成術(ステント留置術)を施行した1 例を報告する.【症例】腕頭動脈狭窄症に対し全身麻酔下にステント留置術を施行した.右総頚動脈よりをdirect puncture を行い,8 Fr のシースを留置した.ガイドワイヤーをlesion cross させて総頚動脈の遮断を行い,Express stent を留置した.【結論】腕頭動脈狭窄症に対する右総頚動脈外科的露出下での直接穿刺によるステント留置術は有用な治療法の一つであると考えられた.