2020 年 69 巻 4 号 p. 348-356
埼玉県歯科医師会では,生活習慣病予防対策として地域の歯科医院を活用する取組として,以下の 4 つの事業を展開している.1糖尿病と歯周病に係る医科歯科連携推進講習会の開催と連携協力歯科医療機関の登録と公開を行い,医科歯科連携のための基盤整備を行っている.2糖尿病性腎症重症化予防対策事業の生活習慣改善支援プログラム参加者を対象として生活歯援プログラムを実施し,その中の約100人に歯科医院への受診勧奨を行っている.3国保データベースシステムを使用することで,糖尿病性腎症のリスクがあり歯科未受診者を抽出し,歯科検診等の受診勧奨(2019年度実績1753人)を行っている.4埼玉県歯科医師会と代表保険者との間に委託契約を締結し,歯科医院において特定保健指導を行なっている.
以上のように,生活習慣病予防対策の場として地域歯科医院が活用される体制の構築が進められている.今後,行政,医療保険者及び保健医療団体等と緊密な連携をとりながら,生活習慣病予防対策に寄与することが地域の歯科医院の重要な役割になると考えられる.