保健医療科学
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特集
日本における保健師の役割と教育
協働者としての社会福祉士の紹介と共に
丸谷 美紀種田 憲一郎阪東 美智子児玉 知子
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2022 年 71 巻 1 号 p. 17-26

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抄録
新型コロナウイルス感染症パンデミックは, 複合的な健康問題を引き起こした. 日本において保健師は,この厳しい状況下で,社会福祉士など多岐に渡る協働者と共に,患者のみならず地域全体をケアし安寧を提供してきた. 本稿で,日本における保健師の役割と教育について,協働者としての社会福祉士共に紹介する. 保健師は基本的に特定の地域を担当し,ジェネラリストとして全ての住民の健康とwell-beingを高めるために保健師策を提供する. また,保健事業を通じ,ネットワークを発展させソーシャルキャピタルを強め,最終的に地域のwell-beingを豊かにすることを目指す. 保健師の基礎教育は大きく4つに分かれる.現任教育は,能力開発に向けて「標準的なキャリアラダー」を厚生労働省が示している.さらに,2021年には感染症のための人材育成としてIHEAT(Infectious isease Health Emergency Assistance Team)が創設された. 保健師の協働者として社会福祉士は,様々な人々の生活上の課題に対応し,wellbeingを高めるために支援している. 社会福祉士の主たる任務は社会的包摂と社会の結合を促進する事であり,保健師と似ている. 社会福祉士の国家試験受験資格を得るためには12の方法がある. 役割の拡大に伴い,社会福祉士のカリキュラムは2020に幅広い学問に渡る内容に改定された. 本稿は日本の保健師と社会福祉士という公衆衛生の2職種を紹介したが,各国は独自の歴史に基づく価値を有する.各国は個々のゴールに向けて各々の強みを活かしていくべきである-共通するゴールは「誰一人取り残さない」であろう.
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© 2022 国立保健医療科学院
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