2024 年 73 巻 4 号 p. 323-329
日本における医療安全体制は,2002年の医療安全対策検討会議以降,診療報酬加算に基づく金銭的インセンティブを活用しながら体制を構築してきた.医療法に基づく監査に加えて,病院機能に関わる第三者評価,第三者認証,さらには2006年からの医療安全対策加算1,2の設定,2018年からの医療安全対策地域連携加算1,2 の設定に基づく他医療機関からの評価により国際的にも高度な医療安全体制を構築している.しかしながら,これまで医療安全地域連携制度の全体像と日本の現状についての報告は少ない.本研究では,日本における医療安全対策,特に地域連携シートと,ピアレビューなどの相互評価および第三者評価に焦点を当て,その全体像と取り組みの特徴について報告する.