脳神経外科と漢方
Online ISSN : 2758-1594
Print ISSN : 2189-5562
症例報告
脳浮腫に対する五苓散の可能性:当院での使用経験
大城 信行久保田 有一中本 英俊野村 俊介菊田 敬央谷藤 誠司岡田 芳和川俣 貴一
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 1 巻 1 号 p. 64-67

詳細
抄録

脳浮腫に対する五苓散投与を2例経験した。17歳男性の右内頚動脈解離による脳梗塞では転帰良好であった。72歳男性の急性硬膜下血腫では転帰は不良であった。脳浮腫の程度を評価する方法として減圧手術や正中偏位の有無,また症状のvisual analogue scale評価等いくつかの報告がみられる。本報告で有効性には言及できないが脳浮腫のコントロールは予後やADLに影響を与えると考えられ適正な評価方法の検討が必要である。

著者関連情報
© 2015 日本脳神経外科漢方医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top